危機管理産業展 2017 RISCON TOKYO
10月11日(水) 13:00〜14:00
会場: 会議棟6階 605~608会議室
KK
基調講演

異常気象を知り、備える 
〜局地化・集中化・激甚化する豪雨等気象災害の軽減に向けて〜

講 師
隈 健一
気象庁
気象研究所 所長
講演要旨

世界各地で異常気象のニュースが絶えることがない。国内でも新聞やニュースには「観測史上初」の文字が並ぶ。日本は、地震、火山も含め世界の中でも自然災害のリスクの高い地域として知られる。また、日本は有史以来の災害の経験から防災・減災への取り組みが進められて、世界有数の防災大国でもある。しかし、地球温暖化の進行とともに、風水害についてこのような稀な現象の頻度が高くなることを想定しておきたい。局地化・激甚化する豪雨をはじめ、台風、竜巻等突風、猛暑、大雪など、過去の経験を超える異常気象は大きな被害をもたらす。このため、過去の経験だけに頼らず対応する力が自治体や企業にも求められている。本講演では、地球ではいま何が起きているのか。異常気象の仕組みと予測可能性、国内外の最先端の研究の取り組み状況、今後の展望について紹介し、防災・減災への対応力強化の参考となることを期待している。